事例4】について,あなたが弁護人Bであるとして,被告人Aからの依頼に対

事例4】について,あなたが弁護人Bであるとして,被告人Aからの依頼に対 してどのような対応をとりますか。また,そのような対応をとる理由は何です か。(字数制限なし)
【事例4】 AはV宅で腕時計1点を盗んだという事実により,窃盗罪で逮捕・勾留さ れ,その後起訴された。被告人Aは,Aの弁護人であるBに対して,「実際 には腕時計を盗んだのだが,公判では無罪を主張してほしい。」と頼んだ。 なお,客観的な証拠を検討したところ,弁護人Bとしては被告人Aが有罪と なる可能性が高いと考えている。この場合,弁護人Bはどうすべきか。
この問題教えてください。
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#1

弁護士倫理の基本問題ですね。
弁護人の行為の選択肢としては、

① 無罪主張する
② 犯人を説得して裁判所に自白させる
③ 有罪主張する
④ 被告人は自白したと裁判所に報告する
⑤ 辞任する

等が考えられます。

弁護人には、守秘義務と真実義務があるとされています。

まず、守秘義務の視点から見れば、③有罪主張、④裁判所への報告はできません。また、国選弁護人の場合には⑤辞任するには裁判所に理由を告げなければなりませんから選択できませんし、そもそも後任に責任を擦り付けるだけの話ですね。私選弁護人であっても同様です。

よって、①②しかありません。

また、真実義務の視点から見れば、被告人の黙秘権が保障され(真実義務の否定)かつ、有罪が確定するまでは無罪推定が働く当事者主義のもとでは、真実発見に協力する義務は弁護士にないというのが通説です。

被疑者の利益を擁護するという、片面的真実義務が求められているにすぎないということですね。

ですから、積極的に被疑者が有罪であるとの立場での立証はすることができません。

やはり、③④は選択できず、⑤辞任については上記と同様の問題もあり、①②の選択肢しかありませんね。